次へ前へ目次

ライン川下り

早起きしてバイキング形式の朝食を取る。 8時にバスでホテルを出発してリューデスハイムに。 ここのつぐみ横町で土産を少し買う。

予約時間が来て、ライン川下りの船に乗る。当然、3階のデッキに乗る。今日は曇空、基本は13度ぐらいか。 風が強い。椅子が風に飛ばされている。 猛烈に寒いので、運転席の後ろで、ポールの旗のなびき方から風向きを察知し、 運転席を風避けにすべく右に左にと、デッキの上を凧のように移動する。

こんな所で我慢して見ている乗船客は少ない。 2階の椅子でガラス越しに、お茶でも飲みながらライン川岸の景色を楽しむのが普通であろう。 やはり、デッキで風に吹かれながらというのは、天気が良い時に限る。

ライン川のねずみ城

以前に宿泊したシュターレク城。ユースホステルとして使われている

ローレライ。看板でも無ければ分からないような、ただの岩山。

でも、ローレライの曲が船内のスピーカーから流れるのはムードがあって良かった。

ザンクトゴアハウゼンで下船し、バスでライン川を見ながらリューデスハイムに戻る。 つぐみ横町で食事。スープとスパゲティーと、 まずいハッシュドビーフ。デザートはカスタードプリン。 食事をしたらワイン倉を見学という事だった。

ワインの製造工場でも見学させてもらえるのかと思っていたら、 ワインの試飲と称して地下のワイン売場に連れていかれる。 私達のツアー客以外は誰もいない。 という事は、安くて良い品を揃えているというよりも、 獲物が掛かるのを待つ土蜘蛛の様な商売、という事であろう。 確かに、ここはワイン倉には違いないが、これを見学と言うのか?

3人の従業員は全て日本人で、機関銃のように早口で商品の説明をする。 あれなら、言葉を選んでもっとゆっくり話した方がまだ理解できて良いだろうにと思った。 この「マシンガントーク」にしらけた物を感じた私は、 「早くこんな店、出たいよぉ」と嫌がる表情が露骨に出ているのか、 店員も私には「お客様は・・・結構ですか?」と、試飲を積極的に勧めてこなくなった。 おおむね1本8千円で「安い」という事であったが、 だいたい、私はワインなんか飲んでも違いなど分かりはしない。 試飲は一通り済むとさっさと外に出た。

つぐみ横町の仕掛け時計を見て、土産を見たりして、集合場所で待つ。 ワインの注文に時間がかかっているツアー客が4人いた。

ハイデルブルク

バスでハイデルブルクに向かう。途中、トイレ休憩が一回。 雨がどしゃ降りになってきた。

ハイデルブルクでは、ハイデルブルクの街専門のガイドさんがバスに乗ってきた。 遠くからでも目立つようにピンクのスーツに赤い傘。 これを振って「こっちで〜す」と案内する。 ドイツでは、失業対策のため、添乗員とガイドは別の人を雇う事になっている。 また、ドイツの法律では、バスの中で立って案内する事は安全上の理由で禁止されているとの事。

城から見た雨霧に包まれたハイデルベルクの街並みというのも趣がある。 城内では、大樽や、愛妃のために1日で建てた門、彫刻などを見た。

土産物屋

ガイドさんはハイデルベルクの旧市街も案内してくれたのだが、 それよりも、土産物を買う時間が40分もあると聞いてびっくりした。 何でも、今日は日曜なので他の土産物店は閉まっているが、 ここだけは特別に許可をもらって営業しているとの説明があった。 それよりも、もっとハイデルベルクの街を見たいと思った。 店の中では、日本人店員による説明を聞かされた。 200マルク以上の買いもので免税になる事、 購入に際しては添乗員の名前を言うように、との事であった。

40分も土産を見ても仕方が無いので、 ネッカー川沿いまで散策する。 Alte Bruck に行くと、霧が晴れ、橋からハイデルベルク城がくっきりと見えた。 母は喜んで写真を撮っていた。 橋の向うまで行こうかとも思ったが、 両親の足腰や集合時間に遅れる事の不安があったのでやめた。

集合場所(さきほどの土産物屋)に戻る道すがら、 他の土産物屋が営業しているのを見つけた。 他の土産物店は閉まっているという説明と、事実は異なっているようだ。 それで、ここで風鈴を20マルクで買う事になった。

集合場所に戻った。 店内を少し見てみたが、 値段が非常に高い土産が多いと思った。 他のツアー客も、40分、しかもこの値段となるとさすがに時間を持て余しているようで、 外をブラついている人が多かった。

ドイツなら Das bitte さえ言えれば土産ぐらいどこでも買えるのにね。

やっと市内観光再開。 ツアー客らはガイドに先導され、Alte Bruck へ。 「ここからの景色は素晴らしいです」とガイドが説明する。 しかし30分程前に私達が来た時にはスッキリと見えたハイデルベルク城も、 今はもやがかかっている。 (そのさらに30分前には雨が降っていたのだから、天気が変わり易いのだが) しかしツアー客は、良く見えると喜んで写真を撮っていた。

土産物屋で40分も費やさなければ、絶好のスナップが撮れたんだけどね。

橋に行っただけで市内観光は終り。 バスでレストランへ行き、肉とポテトの夕食。 再びバスで郊外のヒルシュブルクという町に行き、 ASTRON というホテルに泊まる。

Last modified Date: 2001-07-21 23:22:22+09


次へ前へ目次