次へ前へ目次
親と待ち合わせた駅の改札で落ち合い、 上野に行って京成に乗り換える。 もちろん、スカイライナーは高いので乗らない。特急で行く。 成田空港にてまずツアーのカウンターに行く。 まだ時間があるので地1F下のコンビニに行き、 ミネラルウォーター 1.5L を買い、 パスポートとクレジットカードのコピーを取る。 1枚30円だった。

7/1 より不要になる E/D カードを書いてパスポートコントロールを抜け、 出発ゲートへ。マイレージは搭乗する所の機械で登録した。

機内で

ANAのキャビン・クルーは、私の席から見渡す範囲では日本人ばかりで、 乗客も日本人が大半だった。 ドイツに行くというのに、 ドイツ語の会話が聞こえてこない。アナウンスも日本語と英語だけ。 不思議である。
日本人は英語で食事や飲み物が頼める人がほとんど居ないので、 ツアー客は席をまとめて、 日本人キャビン・クルーに受け持たせている可能性があるが

母の意見によれば、ANA は JAL より機内食がおいしく、席の間隔も広いとの事。 という事は、JAL はこれより狭いんだと思うと、 外人さんなんか足が収まらないのでは、と心配になる。 まあ、 JAL は乗らないからいいけど。

というわけで、 日本人キャビン・クルーが多いかどうかをエアラインの良し悪しの判断材料にする人にとっては、 ANA は良いエアラインである。

何でこんなにぶつかるの?

しかし通路側に座った私にとって、何より ANA が印象的に思えたのは、 しばしばワゴンを私の肩にぶつける という事である。 何でこんなに良くぶつからないと機内サービスができないのか? 別に、私は通路に肩をはみ出させている訳では無いのに。 こんな事は他のエアラインでは経験が無い。 ANA の専売特許のようだ。
そのうち、キャビン・クルーがワゴンを転がしてくると、 身体が条件反射的に避けるようになった。
思い起こせば私が新人時代、工場で製品を台車に載せて運ぶ事が良くあった。 先輩は上手に通路の角を曲がったりするのだが、 私は台車を角に接触させてしまう事があった。 先輩によれば、それは「ヘタクソ」という事で、 後にお客様に渡す事になる大事な製品を載せた台車をぶつける(もちろん、製品が傷物になるわけではない。台車の縁には製品を置かないから)などというのは、 経験が浅い新人のやらかす事であり、通路が狭かったという言い訳は通用しない。 それは、運ぶ作業者が不注意なのだ。

よって、私は言いたい。 そんなに下手なら代わりに運んであげようか?

もちろん、給料は請求するが。 (^^;

成田→フランクフルトのフライトは11時間超なので、 そんなに長時間椅子に座ってじっとしているとなると、 退屈になる。機内ではつまらない映画を2本上映した。 ある雑誌には駄作の映画をこう評論してあった。 「機内映画にちょうど良いレベル」と。 楽しい映画だと放送権料が高いのだろうと思った。

私のエコノミークラス症候群対策

通路側だと外が見えないが、 隣の乗客に「すみません」と気兼ねする事なく、 好きに席を外して体を伸ばしたりできるので、 エコノミークラスの長時間のフライトの場合はかえって好都合かもしれない。 ミネラルウォーターのボトルを持参し、前の座席の背もたれに置いてあるので、 キャビン・クルーが来るか来ないかに関わらず、 好きな時に水が飲める。 みなさんにもお勧め。

到着

長い12時間が過ぎ、やっと着陸。 随分と左右に揺れる物だと思った。 満席で機体が重いのかも知れない。

一旦機体から出た所で待ち合わせて説明を聞き、 パスポートコントロールと税関を通り、 荷物を受け取る所に行く。 スーツケースなんか持っていった事がないので勝手が分からないが、 空港に、ツアーの人の荷物を運ぶドイツ人がちゃんといて、 名鉄観光のタグが付いた荷物は既にピックアップしてまとめてくれていたようだ。 東京から乗った人のはすぐ出たが、 名古屋から乗った人は、先に積まれたために出るのが後になってしまい時間がかかった。

荷物はカートに載ってバスに。 さて、ここで添乗員さんの説明が。 フランクフルトの中央駅周辺は物騒なので、出歩かないでください、との事。 へえ、そうかなぁ?と思うが、ツアー中は勝手な行動はできない。

さて、ホテルに着いた。まだ明るい。 添乗員さんがグループの人数分のチェックインをしている間、 ロビーで待っている。

「それにして」と私は思った。 「今夜泊まるホテルの、名前も場所も把握していないというのは初めてだ」

この辺が、ツアーと個人との差であろう。

Last modified Date: 2001-07-21 18:50:54+09


次へ前へ目次