ところで、橋の上から投げ釣りをしている人が若干名いるが、 周りは人が大勢いるのに、重りで人を打ったり、 釣り針が人に引っかかったりする危険の事などは、 一切気にしていない様子である。 ソ連もそうだが、ロシアでは、 危険防止という考えが非常に希薄な様に思える。 大怪我をしたくなければ、自分で気を付けろ、という発想のようだ。 釣り針を垂れている真下を、観光客を載せた遊覧船が平気で行き交う。 あれを見ると、恐ろしくて船に乗る気にならない。
とにかく、今日もとても暑いので、歩き回っていると疲れてくる。 あまり観光する気にならないとでも言うべきか。 それでも、 気合いで川沿いの公園を歩いてトゥシュコフ・モスト駅にたどり着く。 駅前には軽食を売る店などもあり、紅茶をとシャベルマの簡素な食事。 ユースに戻った。
夜の川岸は夏でも涼しい。見物人も結構来ている。 さて、変なオバさんが、 その辺に落ちていたペットボトルのボトルを拾って近付いてきた。川を清掃する気なら立派な心掛けだが、 わけの判らないな事を言っている。どうやらアル中らしい。 相手にしないでいると、今度はフラフラと川岸の水際を歩いている。 「あんなのが川に落ちても助けないぞ」という意見もあった。 こういうアル中が、ネバ川に浮かぶと警官も捜査もしないという結果に終わるのだろうかと思った。
橋はライトアップされていて、なかなか綺麗である。 (フラッシュを焚いても明るくなる距離ではないので、 撮影したければ三脚と高感度フィルムが必要だろうが、 そんな物は持ち合わせていないので、写真は撮影しなかった) 寒くなったのでユースに帰った。