次へ前へ目次     Last modified: Wed May 23 10:32:32 2001

モスクワ初日

同室の彼らは午前3時頃帰ってきて、寝ている。 ところで、この TGH はトイレに紙が無い。 そこで、とりあえず少しもらってしのぐ。さて、出発だ。 地下鉄でクレムリンへ。 入場料は外国人200ルーブル、ロシア人30ルーブル。 ひっ、ひどい! 16時以降は90ルーブルとの事だが、 閉まるのは17時か? まあ、ここは以前も来たし、 1時間も見ればいいやと思って、去る。

大ニキーツカヤ通りを散策するが、まるで日曜の大手町の官庁街の様で、 店は閉まり、人もまばらで、面白くなかった。 ニキーツカヤ並木通りを歩いて、

新アルバート通りを散策。 ここも店という店は閉まり、面白くない。 モスクワ川を渡って、 スターリン様式(ゴシック様式を真似た時代ズレした印象を与える権威主義的な建築様式) で建てられたウクライナホテルを写真に撮り、 モスクワ川沿いを歩いた。川の水質は、まあこんな物かな、といった所。 清流でもなければドブ川とも言えない。 アルバート通りを歩いて、ホットドックとクヴァスの質素な昼食。 面白いことに、ホットドックはどこのスタンドも値段が同じ。 歩き疲れたので、地下鉄でトチャレコフ美術館の、旧館の方に行く。 新館は、以前見たのだが、あまりにつまらなくて、 美術館の前の道端で売っている絵を見ている方がまだ面白いぐらいだった。 エルミタージュに行くのに、トチャレコフ美術館を見るか、、とも思ったが、 せっかくなので見る事にした。 入口の金属探知器のチェックを通る。入場料は20ルーブルとあったので、 100ルーブル札を出したら、外国人は175ルーブルとの事。 一応、見ごたえはある。 しかしお腹がすいたので、ビュッフェで物を食べようにも、 35ルーブルしか残っていないので、何も食べられない。 割と安い食堂だったんだが、、、

美術館から駅への帰りは別の道でも通ろうかと思ったら、 思い切り迷ってしまい、 歩き過ぎて疲れた足をひきずってまた元の美術館へ戻り、 地下鉄に乗ってホテルに戻る。 リーシスカ駅の隣のバザールは、 日曜でもう遅いのだから当然閉まっていたが、 朝7時から24時まで開いている店があって、リンゴを3個20ルーブルで買う。 パンは無いのかと思って、 諦めて戻るとホテルのすぐ近くの食料品店が開いていた。 パンを3ルーブル50カペイカで買う。まずかった。

キッスはロシアの習慣

TGHの8階のキッチンは、8階の住民のランドリーを兼ねていて、 時折ロシア人の母娘やウズベク人が出たり入ったりする。 さて、ガス入りの水があまりにまずかったし、 紅茶の葉が買ってあったりするので、 鍋に湯を沸かしてミネラルウォーターの空きボトルに詰める事にする。 すると、その辺は女性なので、 ああしなさい、こうしなさいと色々教えてくれ、 紅茶を詰める手伝いをしてくれる。 鍋は流しの排水孔をフキンでふさぎ、水を満たして鍋ごと熱を冷まし、 カップ状の小さな鍋ですくって、ボトルに詰めてくれた。 それで、余った紅茶をあげたら、 「これはインド産の高級な紅茶よ。ありがとう」 とホッペにチューされた。
計算すると、紅茶は2.80ルーブルだから、 10円とちょっとだと思うので、高級かどうかは良く判らない。 自分では、一番安いのを買ったつもりなんだが、、、
まあ、ロシアでは、 男性同士でも親愛の情を込めてキスする場合があるという。 大抵の国では、男性同士のキスは、同性愛者と勘違いされるので、 そういった習慣は廃れてしまったらしいが、ロシア男性は、 ロシアの小説でも愛をテーマにした作品が多い事からも判るように、 わざわざ男同士で愛し合う可能性は低いので、 別に誤解される事もないらしい、、、と聞いてはいたが、 実際に旅行中にその光景を見る事は無かったので、真偽の程は不明。

高い切符

TGH の受付でサンクト・ペテルブルク行きは51ドルだと聞いたが、 同室の旅行者から450ルーブルだと聞いた。半信半疑だったが、 受付に、高いんじゃないと言ったら、 「そんな値段では買えないわ! 外国人料金は、900R ぐらいよ。 好きにすれば」と怒りの表情だったが、部屋の人は、 やっぱりボラれているんじゃないかとの事。 そこで、レニングラーツカヤ駅で切符を売っているインツーリストの ありかを教えてもらう。
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