前へ次へ目次     Last modified: Sat Jul 17 00:04:45 1999

衛生

食品が野ざらし

ロシアは衛生状態が悪いとは言わないが、日本よりは衛生概念が低い。 モスクワではよくサンドウィッチを売る屋台がありますが、 日の当たるガラスケースの中に入れているので、 あれでは急速に質が悪くなるでしょう。 見た目はおいしそうでも、これでは怖くて手を出せない。 しかし、 TGH に泊まった旅行者によると、「乾いてカチカチだった」との事。

野菜や果物も、わざわざ貴重な外貨を使って輸入した挙げ句、 この暑い夏に直射日光が当たる台に載せて売っています。 日よけすれば、長持ちするのにね。

サラダでやられた

海外に行くと、どうしても野菜が不足しがちになる。 サンクトペテルブルクは水が駄目だとは知っていたが、 エルミタージュ美術館のカフェに並んでいたサラダがおいしそうだったので、 私はうっかり注文して食べてしまった。 モスクワでは道端で売っているホットドック等を常食にしていたが、 何とも無かったので、油断したのか、、、 食べて1時間程で、テキメンに効いた。

それにしても、「飲めない」ならまだしも、 野菜を洗っただけで腹痛を引き起こすとは、どんな水なんだろう?  これでは途上国並である。 満足に消毒する費用も無いのか、あるいは貯水地に、 塩素では死なない病原性のアメーバでも住み着いて、繁殖してるのか、、

良くしたもので、エルミタージュは広いので、 内部で迷子になってトイレまでたどり着かない。 あまりに同じ所を何度もウロウロしていたら、 係員のおばさんにどうしたのかと尋ねられ、 ちょっと恥ずかしかったけど、「スカジーチェ、グジェ トワリェット」 と聞いて教えてもらう。

腹痛は治まらなかったが、根性で美術観賞を続行。 でも、絵は超一流なんだけど、身体がグロッキーでは、 心から堪能するのはちょっと難しい。感動するより、 「ううう、、お腹が、、、」という事ばかり考えているからでしょう。 休息を取りながら見たのですが。

そして、失った水分を補うべくカフェに戻っては紅茶を飲むのであった。 ここでは水は沸かし、野菜は火を通さないと駄目である。 こういう事はガイドブックにも書いてあるので、 何も自分の経験を通して思い知る必要も無かったんだが、、、


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