前へ次へ目次     Last modified: Fri Jul 16 23:58:20 1999

寝台夜行列車

モスクワからサンクト・ペテルブルク行きの寝台夜行列車を買うには レニングラーツキー駅の中に INTOURIST の小さいオフィスがあります。 (平日の朝10時から営業) ここでパスポートとビザを提示して往復を買うと安いです。(片道450R)

チケットには名前とパスポート番号が印字されます。 列車に乗る際、車掌がチケットとパスポートを見るので、 その辺の人にロシア人価格(290R程度)で買ってもらって謝礼を払っても、 乗車時に見破られて無駄になる可能性があります。

もっとも、車掌は普通は英語は読めないので、 パスポートの英語の名前を見ても、 ロシア語で書かれたチケットの名前と見較べても判らないので、 セーフになるかもしれませんが、 「ビザがあるだろう。見せろ」と言われれば、それまでです。

なお「赤い矢」号は豪華な列車なので割高です。 「サンクト・ペテルブルクに行く」という事と、 夜行で行きたいという条件さえ満たせばいいなら、 恐らく「アブローラ」号あたりになると思います。 (「インツーリスト」号かもしれません) なお、上の段は落っこちそうなので、下の方が安心かもしれません。

恐ろしいことに、この INTOURIST が旅行者に売っている切符は、 恐らく違法だったろうと思います。 私も、これは後でそうだと理解できた事ですが。 正規料金は片道 900R 程度だと思われます。

つまり、外国人に、違法にロシア人料金で切符を発券し、 それに片道 150R を上乗せして売る。 旅行者1人が往復切符を買えば、合計 300R が彼らの懐に入る。 これは、ロシアでの平均月収を考えれば「非常にいい商売」だ。 切符売りの職員も関与している。 これが可能になるために、 車掌も「分け前」にあずかっている可能性がある。 そうでないと、バレでしまうからだ。 いずれにせよ、正規に外国人料金で発券された切符なら、 切符に表示されている料金がロシア人料金で、 でも割増し料金を払う、などという不思議なシステムは無かったのである。 正規の切符には、当然、正規の外国人料金が記載されている。
ただ、切符に印刷された名前とパスポート番号が、 あなたの正規の物になっているので、 乗車時に「降りろ!」と言われる事はまず無いだろうと思います。

サンクト・ペテルブルクには、 こういう「融通の効く」 INTOURIST 職員は居ません。 正規料金(896R)を要求されます。 一応、マスコフスカヤ駅の42番のカッサが INTOURIST ですけれど。

何でサンクト・ペテルブルクには5番ホームが2つあるの?!

サンクト・ペテルブルク駅には、5番ホーム以外に、5番左ホームがあって、 しかも距離が結構離れているので注意してください。 電光掲示板に「5Л」と出たら5番左ホームです。 私は、ロシア語では左はリェーバと言うのだという事を896ルーブルの出費と共に痛記しました。 (;_;)

それで公園で寝る羽目になり、ゴロツキ警官に不審尋問されたわけ。


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