Last modified: Fri Jan 16 18:28:56 JST 2015

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オンライン時刻表の利用 (入門編)

なぜオンライン時刻表を利用するのか

本の時刻表で計画を立てるより簡単なので、大回りの入門者や、お子さんに電車に乗りたいとせがまれているママ鉄の人などにもお勧めです。

メリット・デメリット

オンライン時刻表とその特徴の紹介

ハイパーダイヤ

日立システムズのハイパーダイヤ 使い方としては、「詳細条件設定」をクリックし、路線には「普通列車」以外のチェックを外し、会社は「私鉄」のチェックを外した上で、経由地を入力して「検索」をクリックします。

乗換案内

ジョルダンの乗換案内

こちらの方が有名ですが、経由駅を1つしか指定できないので大回りの検討には使いません。

大回りの計画立案

東京近郊区間は以下になります。

新子安から高崎へ

「週末に大回りで高崎を訪れたい」という場合を想定し行程を考えてみます。

条件としては、出発地は適当ですが神奈川県の新子安、到着地は鶴見としましょうか。朝は早すぎないように8時半過ぎに出発とします。

ハイパーダイヤを開き、「詳細条件設定」をクリックします。



「路線」の箇所は、「普通列車」と「JR」以外のチェックを外します。これで準備完了。



「出発地」「到着地」「日付」「時間」「経由 1」「経由 2」のデータを入力します。経由地は、上野と小山を指定しました。

「検索」をクリックします。



鶴見から高崎までの大回り経路と時刻が検索されました。



続けて帰路も検索します。ブラウザをスクロールして下までもって行き、矢印にあるアイコンをクリックして「出発地」「到着地」を入れ替えます。 (高崎が出発地に入るだけなので、この操作をしてもさして手間が省けるわけではないですが)



「到着地」「経由 1」「経由 2」「時間」のデータを入力し「検索」をクリックします。



帰路のルートが検索されました。



いかがでしたか?

房総半島一周

今度は少し高度になります。翌日に房総半島を大回りで一周する計画を立ててみます。次の例でも出発地は新子安、到着地は鶴見、8時半からとしましょう。今回も、往路と帰路に分けて検索します。そうですね、成東で分けてルートを検索しましょうか。

応用編である所以ですが、経由地の選び方に工夫が必要となります。例としてこの経路で検索してみました。 (よろしければ、試しにこちらをクリックしてみてください。あなたのPCで実際に検索がなされます。)

経由1 に舞浜を選ぶ理由は、東京から蘇我までの往路に総武本線を通ると帰りに困るからです。往路の東京から蘇我までは必ず京葉線に乗る必要があります。そこで、ハイパーダイヤに京葉線を通るルートで検索させるようにするために、東京と蘇我の中ほどにあり、かつ、乗換駅ではない京葉線の駅を適当に選んだのです。

経由2 に館山を選んだ理由は、2番目の経由点として、例えば安房鴨川とすると、千葉から外房経由の列車が検索に含まれてしまうためです。安房鴨川までは内房で行くルートをハイパーダイヤに検索させるために、内房線の駅で安房鴨川寄りの駅を適当に選んだのです。

経由3 に勝浦を選んだのも同様な理由で、これは内房から安房鴨川を経由して外房→成東へ行くルートをハイパーダイヤに検索させるためです。経由3 を指定しないと、勝浦から内房で千葉に戻り総武本線で成東へ行くルートも検索結果に表れます。

このように、経由地を工夫して指定し終えたら「検索」をクリックします。



無事、往路が検索されました。



では帰路を検索しましょう。帰路と言っても、成東は駅構内に店も無く特にする事も無いので、すぐ出発するとして時刻は 14:40 で検索します。経由地はこうしてみました。

指定し終えたら「検索」をクリックします。 (よろしければ、先ほどと同様にこちらをクリックしてみてください。あなたのPCで帰路が検索されます。)



検索結果が表示されましたが、「経路1」は、東金線で大網に戻るルートなので、大回りのルール違反につき却下します。



「経路2」は、総武本線で成東から千葉に行くルートなので、大回りではこちらを採用します。このように、コンピューターは大回りの都合は特に考慮せず最良と思われるルートの候補を順番に表示するので、時には人間の叡智で経路を選ぶ必要も生じます。



いかがでしたか? 房総半島大回りとなると、ちょっと難しかったかもしれません。しかし本の時刻表を見ながら計画を立てるよりは簡単ではないでしょうか。結果を印字したり、タブレット端末なら「オフラインで読めるよう保存」などの機能を使えば、もう計画は手にしているわけです。

さらに「ゆっくり過ごしたり、遅れが生じた場合に備えて1時間、遅く帰る計画も調べよう」とします。ハイパーダイヤなら、検索結果に対し、出発時間を1時間後にして「検索」するだけで「しばらくお待ちください…」と表示が点滅し、ものの1分もしないうちに1時間遅れの時刻も調べられます。これならトラブルが生じても慌てる必要はないでしょう。



経路の指定方法は何度か試行錯誤してみればすぐ勘所が掴めます。いったん慣れれば大回りの計画立案に絶大な威力を発揮するので、もう本の時刻表で計画を立てていた昔には戻れないでしょう。このような有用なツールを開発しオンラインで無償公開してくれている日立システムズ様には感謝です。

大回り中に携帯端末で時刻を調べる

これまで述べてきたように、私は「調べてから乗る」ので「乗ってから調べる」事は、試しに一度やってみたものの、以降は使っていません。とはいえ皆さんの中には通信費込みのプランに加入しているなどで気軽に列車内から携帯端末で時刻が調べられる人もいるでしょう。具体的な紹介はできませんが、乗り換えを検索する機能は各社とも何かしら利用可能と思われます。大回りの前に練習してみてください。飛行機、新幹線、特急、私鉄、バス等を使わない条件にして検索、などはいかがでしょうか。


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