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ガイドブック比較

それにしても「歩き方」は「Let's GO」「Lonley Planet」に比べると 使えないガイドブックです。 モスクワの地下鉄のMAPなどは、この様な間違いするのが不思議なくらいです。 注意深い読者や、他の国の歩き方で実際に迷った人なら、 ロシア編の291ページの路線図を見て異常に気がつくかも知れない。左上に、 駅は印刷されているのに線路が印刷されていない、奇妙な線があるだろう。そう、 この路線が、大間違いなんだ。右下に終点がリュブリノになっている路線がある。 その路線の途中ににヴィヒノという駅がある。実は、このヴィヒノは終点駅なんだ。 そして、リュブリノが終点の路線とは別なんだ。「歩き方」の路線図は、 2つの別の線を、1本に取り違えて書いてある。 もちろん、乗り換え駅も間違っている。 私は騙されたおかげで待ち合わせに遅れました。 私は実体験から、これでは「地球の騙し方」だと言える。 レチノイ・バグザールからTGHに行く程度なら使えるので、 TGHについたらすぐ無料の地図をもらおう。

ビザ関係の情報が時代遅れで 今だにインツーリストを使った旅行をメインに書いている。 個人旅行は極めて困難で事実上不可能、あえてそれをした結果、 理不尽極まりない目に立て続けに遭ったという経験が載せられている。 しかしこのビザ関係の情報はもはや役目を終えている。参考にしない方がいい。

なぜこんなに情報が遅れているのかの謎を探ると、 端的な例では「’94〜’95年版」の巻末を見ると 「中央アジア編を取材したのは黒川秀樹さん」とある。 確かに黒川さんの取材と文章は素晴らしいとは思うが、 89年頃から内容がUP DATEされていない。 つまり、その後だれも調査・取材せずに同じ内容を載せているんだ。 例えば238ページの「チャイハナでお茶を」の項には(’92年10月)とある。 一見この情報は92年10月に書かれたかの様に思えるが、 そうではない。この記事は少なくとも89年以前の物だ。 (私は以前、ウズベキスタンに行ったんだ) 変わっているのは、お茶の値段だけ。

[写真]
一度も鳴らされる事の無かった鐘。破片だけで人と同じぐらいある。


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