ビーケーワンから送られたメールですが、たとえば

◆『良寛 至高の名跡集』【制作部数:限定350部】
最先端印刷技術で超高精細に原寸復元した6点組、額付
芸術新聞社 税込価格:\198,450(本体:\189,000)

くわしくはこちらをごらんください。
⇒ http://www.bk1.jp/product/02995597?s=mm01234567

とありますが、実際は『良寛 至高の名跡集』であればこの URL http://www.bk1.jp/product/02995597 だけでアクセスできます。

後につけられた

?s=mm01234567

は、「誰がアクセスしたか」のデータを収集するために個人を特定するダミーデータです。この説明では適当な数字に書き換えています。これをメールマガジン発行の際に一人一人に異なる数字を割り当てています。

これは「Webビーコン」 (または Webバグ) と呼ばれる技術と良く似た仕組みです。

個人の閲覧情報が収集されるので、私はこういう事を黙ってするという根性があまり好きではありません。

もっとも、このようなテクニックは今では「普通」になってきてしまっていますので、図書購入の際に「割引を受ける代償」と考えるべきなのでしょうか。


ちなみに、Webビーコンは平成19年の春に基本情報技術者試験の問題として出題されています。

Webビーコンを説明したものはどれか。

ア Webサイトからダウンロードされ、PC上で画像ファイルを消去するウイルス
イ Webサイトで用いるアプリケーションプログラムに潜在する誤り
ウ 悪意のあるスクリプトによってPCとWebサーバ自体の両方に被害を及ぼす不正な手口
エ 利用者のアクセス動向などの情報を収集するために、Webページなどに埋め込まれた画像

正解は…「エ」ですね。