2015-04

(2015-0402) 世界の皆さん、私のブログの更新が途絶えているというのは、他で多忙だったりするわけで、元気ですよ。

花見

マルエツで弁当を買う。値段は変わっていないものの、何となく小ぶりになったような…とにかく公園で昼食。飲み物は、水道水。それでまた仕事。

明日は天気が悪いようなので、仕事が終わってからダメ押しで近所の公園でカップ酒やレトルトおでん (湯煎して暖めました) に魔法瓶にお湯を入れてティーバッグのお茶、柿の種などで「一人花見」を実施。やはり、ソメイヨシノの頃はまだ夜桜じゃ寒い。ここで一句。

「桜見て 散った人をぞ 思い出す」

来年もまた 桜が見れますように。

ATRが局免更新できず

NHK の「クリミア 少数民族のテレビ局が放送停止に」によると

ロシアが併合したウクライナ南部のクリミアで、少数民族のクリミア・タタール系のテレビ局がロシア当局の免許を取得することができず、放送の停止を余儀なくされ
との事。「大丈夫か?」と思って自分で確認。そのクリミアはタタール人の放送局、ATR だが…ネットでは見れるようだ。とはいえ「タタール語じゃさっぱり分からん」と思ったが、インタビューの途中でロシア語になってましたね…ほとんど分からないけど。

Прекратил вещание крымскотатарский телеканал АТРによると、放送の60%がロシア語、35%がタタール語、5%がウクライナ語ですか。

「書類の不備」を口実に、更新を拒否され続けなければいいのだけれど。感覚的には「大丈夫だろう」と思います。というか、タタール人の「ないがしろにされっぷり」は、相変わらずでしょうが。とりあえず、Wikipedia のロシア語のATR (телеканал)かタタール語のATR (телеканал)を見れば最新情報が得られそう。

英語もありますね。Wikipedia はATR (TV channel)。BBC のCrimean Tatar media 'silenced by Russia' なども参照。BBC 報道では、親ウクライナだったと報道されているが、違うような。タタール人の放送局だから親ウクライナでも親ロシアでもなく「俺達は俺達だ」だったと思うが。でも、ロシアからすれば「親ロシアではない」というのが気に入らないのだろう。今回のは「クリミアはロシアが実効支配していると分からないのか。従わないなら放送させないぞ」という露骨な圧力では。だから、放送再開は「妥協と引き換え」になりますがね…

日本でもテレビ朝日の「報道ステーション」で古賀茂明氏の降板で菅長官による官邸圧力があったの無いだのモメていますが、私は朝日新聞のアルジェリア人質事件における、被害者家族のプライバシーを踏みにじる実名報道に怒りを覚えて以来 (朝日新聞の実名報道及び無許可報道に対する抗議文) テレ朝も酷く嫌うようになり、やらせリンチ事件で局免を剥奪すべきだったと思っているので今更どうでも構わない。最後に一言

「テレ朝の 本質今も 『もっとやれ!』」

AIIB

最近急に、日本はアジアインフラ投資銀行に参加すべきだったという論調が沸いているが、ここで一言。「中国と仕事をした事がある人間なら参加は危険過ぎると思うだろう」。今まで幾つの日本企業が利益になると思って中国に進出して大損害を出した挙句に撤退もままならない状況になったと思っているのか。日系デパートがデモ隊に攻撃されたのを忘れたのか。中国でビジネスが上手くできるのは中国人か台湾人だけ。日本人はカモ。

と思ったら、大衆紙ではあるが、親中派メディアの無知露わ「AIIB報道」 融資どころではない中国事情という記事がありました。そういえば日本人の性格を現すのに「タイタニック・ジョーク」というのがありますね。「皆さんそうしてらっしゃいます」 と言われると日本人は海に飛び込むという奴ですが、欧州が参加しているから日本も参加しなければいけないという、一つ覚えの、群集心理的発想が。せめて大衆紙以上の分析をした上で「やはり導入にはメリットがある」というならまだしも。私が懸念しているのは

ですね。こう思うと、まるで経験の浅い若者のする判断みたいで、「外交的敗北」という批判には違和感がある。日本は、文化的に契約社会ではなく、ムラや人のつながりを基にした共同体に根ざす信用や根回しに基づいていて、書面で契約を交わさない事も多いが、日本ではそれでさして問題が無くても、契約社会である海外を相手に、ちゃんと契約を結ばすに相手を信用して共同で仕事をすれば、うまくいけばいいが、うまくいかなかったときは多大な不利益を蒙る。そして「契約を結ばなかったのが甘い」と言われるのがオチである。中国がAIIBを設立する理由は、もちろん自国の利益のためであって、AIIBに参加する他国を儲けさせるためではない。ガバナンスが不安視されている組織に加盟するのは、危険過ぎてハイリスクというより自殺的ではないか。まぁ、参加を見送るようだから、セーフと言うべきだが。


(2015-0403)

ATR続報

色々、あるようですが

ウクライナも、ロシア人が多数のクリミアの住民にウクライナ語を強制しようとした極右民族主義政党を躍進させ、民主的な方法で自分達で選んだ大統領を武力追放し、これは酷いとなって独立の気運が高まり、ロシアに併合されそうになって慌ててロシア語の使用を認めると言い出したばかりだからなぁ。ATRを支持し、ロシアを非難した所で、タタール人の事なんか考えてないだろ。ウクライナだった時代も、タタール人は高度な自治権など与えられていなかったし、タタール語で教える学校も無かった模様。ただ、ロシアになって一層、悪化しているようだ。住民投票をボイコットしたのを「よくも逆らったな。懲らしめてやる」と根に持っているようですね、プーチンは。トルコも非難しているけれど、仮に、本当にタタールに自治権が拡大されて独立されたら、トルコ国内には数百万人のタタール人が住んでいるらしい。「国を満たない最大の民族」とも言われるけど。タタール人が独立して国を作り、トルコの一部のタタール人も「自分達はトルコから分離し、独立を果たしたタタールと一緒になる」とか言い出したら、トルコが何をやりだすか。かつてはアルメニア人、近年ではクルド人に行った事を繰り返しかねない。

現地時間4/1のТелемарафон Не убивайте ATR の Последний эфир を見た感じだが…「困ったものだ」「対応に苦慮」といった感じで悲壮感は無い。すぐ近くでは戦争やってるから、それに比べればまだマシという事か。News Real Time の BiTMEZ YOLLAR... では、背景で道路の舗装工事をやっていて、なんだかシュールな光景。ATR はいかにも「金が無い」といった感じで、討論番組ばっかり。取材とか手が回らないのかな。

とにかく皆さん、ATR (http://atr.ua/) に注目あれ。

ドネツク

最近はウクライナ東部の情勢が話題になりませんが…プーチンは、ルガンスクはともかく、ドネツクは奪りに行くな。炭鉱だけでなく、重要な工業の中心だから。ところで Донбас とは Донецький вугiльний басейн の事だったのか。でも結局意味は良く分からない。ドネツク石炭集積所?


(2015-0404)

ATR その後

あまりよろしくありませんね。http://atr.ua/ を見ても、4/1 以降の動画が無い。「ネットによる情報発信の手段までプーチンに潰されたか」と思うと。

  

YouTube に関連動画が幾らかアップされています。

それにしても、クリミア・タタールって、ウクライナともロシアともまるで違う。人種も文化も宗教も言語も別。ウクライナは、「クリミアを返せ!」と主張するだろうけど、タタール人は別にウクライナの一部になりたいわけでもないって感じ。それにしても、クリミア人にとってプーチンはスターリンより幾らかマシなのだろうか、似たような者なのか。もっとも、それを言ったら西側諸国も、クリミア半島に NATO の基地を作りたい、が本音だからなぁ。