配布キットを作成する必要性
Mew は UNIX で開発された。これが ユーザーの多い Windows に移植された。
そうであれば、大勢の人が Mew を使ってもおかしくはなが、現状はそうなっていない。
Mew は高機能で無償であるにも関わらず、Windows で動作する
メーラーとして認知されていない。パソコン雑誌のメーラーの比較記事
などを見ても、 Mew が取り上げられているのは一度も見た事が無い。
Mew はインストールが難しい。ユーザーが Windows で Mew でメールを
出すためには、以下のハードルを越えなければいけない。
- ZIP を伸長・展開するツールを入手し、
インストールしなければならない。このツールは
ロングファイルネームに対応しているバージョンでなければならない。
- gzip と tar も同様に、
ロングファイルネームに対応しているバージョンを正しく入手する必要が
ある。
- Perl を入手し、インストールする必要がある。
- Mule から使う際は、 mew.ini と im.ini を一個所書き換える必要がある。
- .emacs という Emcas LISP で書かれた初期設定ファイルが必要。
昨今の Windows用ソフトのインストールしかした事の無い人には
これら全てをクリヤするのは非常に困難であろう。
中級者にも決して「易しい」とは言えない内容であり、
忍耐・根気・時間が必要であるので、
結果的にインストールして動かすまでに時間がかかってしまったり、
動かせずに途中で挫折してしまったりする。
それが「Mew は難しい」という評判を招き、敬遠される原因だと考えた。
このままでは Mew は使う人もほとんどおらず、
「知る人ぞ知る」のマイナーなメーラーに過ぎなくなり、
雑誌等からは完全に無視されてしまう。
これは、 Mew の機能の素晴らしさを考えると、あまりにもったいない。
具体的改善策
- インストールを簡単にする。
- PRする。実装の間違ったメーラーがあれほど盛んにPRしているのであれば、
実装の正しい Mew が、
宣伝費用も無しでささやかな草の根的PRをしたからといって、
でしゃばり過ぎという事は無いであろう。
- 使い方を平易に解説したページを作る。
メリット
インストールというのは、そう何度も行う物ではない。
よって、 Windows パソコンの電源の入れ方から絵を書いて教えなければ
いけないようなタイプの方が使うにはちょっと無理があるとしても、
インストールさえ出来れば Mew が使えるというレベルの
ユーザーなら大勢居る筈である。これらの人に、 Mew が現実的な選択肢になる。
無償で使えるので、試してみて失う物は無い。
使ってみて、自分には向かないと思えば、他のメーラーを使えば良い。
もし気に入れば、無償で高性能メーラーが使えるので、
メールを書く効率もアップするので、
費用も時間も節約になる。
限界
作成者が適格を欠いている。そもそも、配布パッケージを作ろうとしたきっかけが、
私はプロではないものの、パソコンは中級者だと自負していたのが、
Mew をインストールして動かすのに2日もかけてしまい、
自信が砕かれました。
そこで「Mew は素晴らしいが、他の人もインストールには苦労しているのでは」と考えたからです。
所詮はこの程度の人間がやっているという事です。
注意深く作成したつもりですが、不十分な点もあると思います。
私は Windows ではメールは全然出してません。
家で Mew for Win32 を入れているのは、
みなさんの質問に答えるためだけです。
Mew は Windows でも UNIX でも動きます。
私は UNIX の方が慣れています。
以前は職場では Windows から Mew を使っていましたが、
旧式のPCが手に入り、FreeBSD という PC-UNIX の一種を入れて
今ではワークステーションとして使っています。
アマチュアレベルで各種プラットホームでテストするのが困難になってきた。
Windows95/98/NT の全てでチェック、というのは、
私には無理である。
私は NT に全く関心が無く、学ぶ気もないので、
ボランティアで作成している配布パッケージのインストーラーが NT で正しく
動作する事を確認するのは不可能である。
後継者募集
という訳で、
私より能力の高い方に、より良い配布パッケージを作っていただければと思っています。
私に連絡を下されば、私が失敗した点などをお教えしますので、
無駄な時間を費やさずに手際良くパッケージが作れるでしょう。
また、別に私に連絡する等はなさらずに、
全く独自にパッケージをお作り戴いても一向に構いません。
より良いものが出来れば、劣った私のパッケージは「用済み」になるでしょう。