Last modified: Fri Jun 1 02:16:04 2001
- 再配布できない
- 仕様が変わるので Mew の動作が保証できない
- セキュリティーが低下する
ActiveState 社が Perl をバージョンアップすると仕様が変更になる場合があり、
かつ古いバージョンは削除され、利用できなくなる事があります。
ActivePerl は再配布できませんので、
あるバージョンの Perl で動作を確認して pigeon をリリースしても、
将来どうなるかを事前に予想する事はできません。
現在は build 522 が一番古いバージョンですが、
いずれ Perl6 ベースの物に移行すると思います。
どうしてもActivePerl を再配布したい人は
ActiveState 社の Web ページに登録フォームがあります。
ここに必要事項を記載すると、
あなた宛にカナダの法律に従う再配布許可願いの書類がメールに添付されて来ます。
これを証人立会いの元で署名し、
その立会人の署名も添えて ActiveState 社に郵送すると、
書面で許可証が送られてきます。
書面で許可証が送られる以前に再配布する事はできません。
なお、要求事項として、
- あなたは ActivePerl を再配布した人のリストを作成し、もし ActiveState 社が新しいバージョンの ActivePerl をリリースした場合は、配布した人全てに新しいバージョンが出たことを連絡する。
- 旧バージョンの ActivePerl を掲載した Web や CD 等から古いバージョンを早急に削除するように努力する。
という義務が生じます。契約に違反すれば、
訴訟を起こされる可能性があります。
立会人
これが私が ActiveState 社に問い合わせた結果です。
ですから、 ActivePerl を含んだ Mew の配布キットの作成は実質不可能です。
私は他人にタダ働きを要求するものではなく、
サポートに関して代価を求めるのは、
正当と考えますが、
Perl は GPL に従うソフトウェアであり、
それに独自機能を付けて Windows 用にコンパイルした物を、
無償で使用できるとはいえ、
再配布にこれだけの制約を付けるというのが理解できません。
代わりにどうしろと?
http://www.cpan.org/ports/ には
Starting from Perl 5.005 the Win32 support has been integrated to the
Perl standard source code distribution. But if you insist on a binary:
とあって、
どうしてもプレコンパイル版が欲しいのであれば、
ActivePerl を選ぶように書かれています。
よって、 GPL の perl をコンパイルして配布する方が良いというのが私の考えです。
だったら何で ActivePerl を使ったの?
- Perl に依存しない Mew のリリースを待っていたが、予定が判らない
- 旧版の Standard Perl を今だに使っているという事でクレームが来る
- 最近の Perl は元々 Windows のプラットフォームをサポートしているので、
ActiveState 社の Perl を使わずとも自力でコンパイルする方法も考えられるが、
私も IM の全てを理解しているわけではなく、勝手にコンパイルした Perl と
共に配布キットを作成しても動作が保証できない。